即独する勇気
今年で46歳。
気づいたら、今月で弁護士登録から満18年となり、19年目に入りました。
思えば遠くへきたもんだ。
振り返ってみると、53期の私から見た、当時の18期上の弁護士は35期になります。
今の会長は48期ですし、35期といえば今やそうそうたるベテラン。
私が新規登録した時のボスが27期と31期でしたから、今の新人からみた私の世代は、事務所のボス弁的な立場なのでしょう。
当時の私からすると、ボス2人はどれだけ努力しても到底達する事の出来ない高みにおられるような、そんな気がしていました。
わが身を顧みるに、そんな高みに達しているとは到底思えません。
せめて、年齢なりのスキルを身につけていれば良いのですが。
弁護士、特に独立して経営を営んでいる弁護士にとって、自分の立ち位置を見失いがちです。
依頼者からは一定の評価を受けるのでしょうが、面と向かって批判する人はあまりいません。
常に自己評価しないといけません。
そう考えると、ついつい自己評価が低くなりがちなのですが。
数年来、そんなことを考えているうちに、マンネリ化が気になりました。
去年から、弁理士登録したり、ロシア語の勉強を始めたり、猟師になったりしたのも、そのマンネリ化打破のためでした。
猟師に関してはそれなりに成果は上がっています。
で、弁理士の話ですが、研修サイトがとても充実していますが、必修が多くて大変です。
5年間で70単位取ることが義務付けられています。
eラーニングで受講するのですが、到達度テストもあるので、聞き流すだけでは足りません。
でも、研修を多く受講しても、いざ業務を受任出来るかというと、なかなかそうもいきません。
弁護士登録時も「資格だけ持っていても仕事は出来ない。OJTが必要だ」と言われていましたが、まさにそのとおりだと実感しています。
座学では得られないものがあります。
金をもらってお勉強、という言い訳は、仕事では通用しませんからね。
そう考えると、2回試験に通ってすぐに独立開業する弁護士って、すごいなあと思います。
いや、いろんな意味で、ですけどね。
私が即独立をしなければならないとしたら、怖気づいていただろうな。
自分の立ち位置を振り返るのは大事だなと。
特に、「私は〇〇専門です」と名乗るだけで専門家になれちゃううちの業界だから、特にね。
中村憲昭法律事務所
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